あまり大きな話題になっていないが、実はフォトキナで富士フイルムは、中判センサーの1億画素機の開発を発表している。それが「GFX 100 MEGAPIXELS」である。現行の35mmフルサイズでは、キヤノンEOS 5Ds Rの5060万画素が一番の高画素機なので、その倍の画素数になる。10年前には、考えられなかった驚くべき画素数である。
富士フイルムは、競合の多い35mmフルサイズを避け、大きなフォーマットの中判でアドバンテージを得る戦略だと思うが、1億画素はその象徴になるだろう。ただし、中判カメラでは、すでにハッセルブラッドがH6D-400C MSと言う1億画素機を発売しているので、価格と機能で勝負を仕掛けると思われる。
発表記事を読んでいると、中判で初めてボディ内手ブレ補正機構と像面位相差AFに対応させるのだとあった。価格も約1万ドルだという。かなり意欲的な挑戦と言えよう。一眼レフ機時代には、あまり冴えなかった富士フイルムだが、ミラーレスになって、一気に勢いを増しているようにみえる。
気になるのは、1億画素機の用途。聞くところによれば、文化財、美術、工芸、建築などかなり幅広い分野で需要があるものらしい。あくまで、業務使用中心のプロ機だが、アマチアでも、風景を1億画素機で撮ってみたい人はいるかもしれない。そう言えば、開発中のパナソニックフルサイズS1Rは、ピクセルシフト機構によって、1億5千万画素での撮影が可能というウワサがあったが、実際はどうなのだろうか。
アップ写真は、アオサギの飛翔シーン。広げた羽の形がよかったので、選んだものである。大型の野鳥は、懸命に羽を振ることが少ないので、同じ形の姿が撮れてしまうことが多い。この時は、羽を振ってスピードを出していたので、形のいいものを撮ることができた。
(写真はクリックで拡大)
『撮影DATA』 焦点距離:264mm(35mm換算528mm) シャッターS:1/3200 F値:6.3 ISO:320 露出プログラム:マニュアル露出 使用カメラ:LUMIX DC-G9 使用レンズ:LEICA DG 100-400mm/F4.0-6.3 |
『撮影DATA』 焦点距離:264mm(35mm換算528mm) シャッターS:1/3200 F値:6.3 ISO:320 露出プログラム:マニュアル露出 使用カメラ:LUMIX DC-G9 使用レンズ:LEICA DG 100-400mm/F4.0-6.3 |
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