一眼カメラでの動画撮影は、センサーサイズと動画の撮影サイズの差が大きくなる。ボディが大きいカメラなら、撮影で生じる熱を抑えられるので、全画素読み出し(オーバーサンプリング)が可能だが、小型カメラはそれが難しい。よって、レンズの焦点距離どおりの撮影ができない。
それでも、ドットバイドットより大きいセンサー範囲で撮影するように工夫されているが、どうしても差が生じる。この差の倍率がクロップ倍率である。このクロップ倍率は、一般の動画撮影で24mmレンズが、24mmとして使えないので嫌がられる。簡単に言えば、望遠になるのだが、昆虫や野鳥をなど生き物を撮影するのには、歓迎されることが多い。
G9
PROは、大きいボディのフラッグシップ機なのでクロップ倍率はない(手ブレ補正によるクロップが少しある)が、G100は、小型カメゆえにこのクロップ倍率が大きい。ネットで調べたところ、以下のとおりである。
手ブレ補正切
標準 手ブレ補正高
4K
1.26倍 1.37倍 1.79倍
FHD
1.00倍 1.09倍 1.43倍
この数値を見ると、手ブレ補正を使うだけで、望遠になる事が判る。4Kで手ブレ補正を高にすれば、焦点距離は1.
79倍になる。昨日書いたPZ 45-175mmなら、35mm換算で望遠端は、175mm×2倍×1.
79倍=約630mmになる。FHDなら175mm×2倍×1.43倍=約500mmになる。
G100のFHDの場合、仕様書によればEXテレコンの倍率は2.
7倍である。計算すると500mm×2.
7倍=1350mmにもなる。実は、実際にこの焦点距離で撮影すると、手ブレ補正高でも、手持ちだと画面は揺れやすい。手持ちで撮るなら、標準の方がよい。175mm×2倍×1.09倍×2.
7倍=1030mmになる。昨日は、945mmと書いたが、それは手ブレ補正を一切使わない時である。実用上は、標準での手ブレ補正の1030mmが正解だろう。
今日の静止画は、散歩中に撮ったスナップ。スナップで9mm(35mm換算18mm)は広すぎるかもしれないが、使い方次第で面白い絵になる。
(静止画はクリックで拡大)
『撮影DATA』 焦点距離:9mm(35mm換算18mm) シャッターS:1/1000 F値:8.0 ISO:200 露出プログラム:絞り優先 使用カメラ:LUMIX DC G100 使用レンズ:LEICA 9mm/F1.7 |
『撮影DATA』 焦点距離:9mm(35mm換算18mm) シャッターS:1/320 F値:8.0 ISO:200 露出プログラム:絞り優先 使用カメラ:LUMIX DC G100 使用レンズ:LEICA 9mm/F1.7 |
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