ニコンのフラッグシップ機Z9が大人気だ。ボディだけで60万円を超えるのに大きなオーダーを受けている。8K動画の長回し撮影ができるとか、いろいろ素晴らしい能力を持っている。その中で、凄いと思うのは、メカシャッターレスを実現したことである。
以前から、CMOSセンサーのシャッターとして、グローバルシャッター(歪み無し)を実現することが目標とされてきた。ところがZ9は、グローバルシャッターではないまま、従来の電子シャッターの延長線で、シャッター歪みを排除したのである。この技術の源が何処にあるのかは知らないが、素晴らしい事だ。
連写能力が高くなればなるほど、メカシャッターには限界がある。いつかは、物理的な限界から使えなくなるものを、Z9はさっさと捨て去ったのである。ユーザーから強い反発があるかと思っていたが、ほとんど聞こえてこない。ニコンの選択は正しかったのだと思う。
問題は、他のメーカーが今後どう出るかである。Z9の歪みのない電子シャッターは、今後各社から出るカメラの基準になると思う。入門機は別として、フラッグシップ機は、Z9と同等以上でなければならないだろう。特に予定されているLMIX
GH6やOMの「すごいカメラ」は、それが問われる。今さら、歪む電子シャッターの搭載はできないだろう。ましてや、マイクロ4/3なのだから、Z9以上であって当然とみられるのではないだろうか。
今日の静止画は、最近撮影したカワセミ。左下は、ISO10000になったものの、破綻は少なく許容範囲である。高感度になっても、周囲が明るければノイズは予想以上に少ない。右下はISO1250なので当然ノイズは少なく鮮明である。
(静止画はクリックで拡大、動画は全画面表示可能)
『撮影DATA』 焦点距離:400mm(35mm換算800mm) シャッターS:1/1000 F値:6.3 ISO:10000 露出プログラム:絞り優先 使用カメラ:LUMIX DC G9 使用レンズ:LEICA DG 100-400mm/F4.0-6.3 |
『撮影DATA』 焦点距離:400mm(35mm換算800mm) シャッターS:1/320 F値:6.3 ISO:1250 露出プログラム:各々 使用カメラ:LUMIX DC G9 使用レンズ:LEICA DG 100-400mm/F4.0-6.3 |
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