2018年12月21日金曜日

パナソニックのカメラ史


このブログの10月22日に、パナソニック(ナショナル)が1990年代にフイルムカメラを造っていたことを書いた。実は意外に知られていないが、パナソニック(ナショナル)のカメラ初代は、1978年にまで遡る。そのカメラは、家電屋らしくラジオ付きで「ナショナル・ラジカメCR1」という(冒頭写真)ものであった。


ラジオ付きカメラは、1959年に興和(株)が造っているので驚く。戦後の経済成長期の真っ只中で、日本企業のやる気が見える。「ナショナル・ラジカメCR1」は、若い人を対象に開発。コダックが1972年に発売した110カートリッジフィルムを使用するもので、カメラ業界やユーザーを驚かせたという。月産1万台も生産しているのである。

そして、1980年には改良型のCR2、自動巻きのCR3を発売している。また、35mmカメラとして、「ナショナル チャンスC700-AF」を1983年発売している。このチャンスC700-AFのレンズは、現在と同じ山形工場で生産されたもので、F2.8(3群4枚構成)の優れたものであった。また、自動でポップアップする内蔵ストロボを備えていたのである。

現在、パナソニックのカメラと言えば、デジタルカメラのLUMIXだが、それはフイルムカメラから始まっているのである。「ラジカメ」と言う呼び名も現代の「デジカメ」に通じるものがあり、面白い。


アップ写真は、野鳥撮影の帰りに撮ったイルミネーション。この時期、日本中でイルミネーションが華やかだ。イルミネーションの広がりは、LEDの進歩よって省電力が図られた事による。まだまだ広がりそうだ。

(画像はクリックで拡大)

『撮影DATA』

焦点距離:15mm(35mm換算30mm)
シャッターS:1/60
F値:2.8
ISO:200
露出プログラム:SS優先

使用カメラ:LUMIX DC-GH5
使用レンズ:LUMIX G VARIO 12-60mm/F3.5-5.6
『撮影DATA』

焦点距離:20mm(35mm換算40mm)
シャッターS:1/20
F値:5.6
ISO:4000
露出プログラム:SS優先

使用カメラ:LUMIX DC-GH5
使用レンズ:LUMIX G VARIO 12-60mm/F3.5-5.6

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