写真表現を追求する方法の一つに、シャッタースピードのコントロールがある。高速シャッターでは、素早く動くものを止めて撮る事ができる。では、低速シャッターではどうだろうか。単純に低速で撮るだけなら、被写体は動体ブレをする。ところが、流し撮りなら、ピントがほぼ合った部分を残せる。
よく考えると、流し撮りは実に不思議な撮影方法である。はじめに誰が考えたのだろうか。この流し撮りは、被写体の動きに合わせてカメラを振りながら連写することで成功する。この撮影方法は、低速シャッターでなくても高速シャッターでも、野鳥の飛びものを撮るのに有効な方法である。
シャッタースピードをコントロールして、クリエイティブな表現を追求する方法は、写真ならではである。動画は、フレームレートで秒あたりの撮影枚数が決まっているので、超低速撮影する方法はないと思う。固定した画像しか得られない写真で、こうした表現ができる事は、実に不思議だ。
流し撮りは、フイルム時代ではフイルムを浪費する危険な撮影方法だったと思う。デジタルなら、何枚撮ってもメモリへ記録されるだけなので、撮影枚数に束縛されない。大いに、練習してアートでクリエイティブな撮影をしてみたいものだ。
今日の写真は、本文で書いた流し撮りで撮影したカモの群れ。流し撮りは、シャッタースピードによって劇的に変わる。
動画は、昨日アップしたもので、流し撮りを説明したもの。作例を使った説明の他に、カメラの設定や機材、撮影の仕方などを説明したものである。
(静止画はクリックで拡大、動画は全画面表示可能)
『撮影DATA』 焦点距離:400mm(35mm換算800mm) シャッターS:1/50 F値:6.3 ISO:200 露出プログラム:マニュアル露出 使用カメラ:LUMIX DC G9 使用レンズ:LEICA DG 100-400mm/F4.0-6.3 |
『撮影DATA』 焦点距離:各々 シャッターS:各々 F値:各々 ISO:各々 露出プログラム:各々 使用カメラ:LUMIX DC G100 ほか 使用レンズ:LEICA DG 9mm/F1.7 ほか |
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