2020年2月25日火曜日

写真の合成と加工はどこまで許される?


アサヒカメラ3月号の特集は、「写真の正義の話をしよう」サブタイトル「写真の合成と加工はどこまで許されるのか?」である。粗々読んでみると、プロの方々はほぼ同じ意見のように思える。私も同じように「合成や加工はOK」である。まあ、正面から反対とは言えないと思う。


そもそも、フィルム時代から写真は、ある意味で合成であり加工だったのだと思う。フィルムそのものが、決してありのままの姿と光を写していない。フィルムメーカーの作った色合いや描写であり、デジタルでも同じくメーカーの作った色合いや描写なのだと思う。そう考えれば、そこから撮影者の主観でどのように弄ろうが、勝手ではないだろうか。

ただし、プロの方が心配するように、合成や加工が野放しになると、撮ると言うカメラマンにとって一番大事な行為が疎かになる危険をはらんでいる。適当に撮っておけば、PC上でどうにでも合成や加工ができると、写真の本質が失われる事はありそうだ。

今の時代、合成や加工は静止画だけではない。動画の世界でも、やり過ぎではないかと思うものがある。編集ソフトのトラジションやエフェクトに依存したものがYouTubeでも多く見られる。決して悪いとは思わないが、見ていて何を見せたいのか?判らないものがある。静止画も動画も、撮る楽しさが忘れられつつあるのではないだろうか?


【今日の静止画・動画】
今日の静止画は、近所で撮影したL.モノクロー无Dによるスナップ。コントラストの高い描写が面白く、一番よく使うモノクロである。一見、黒く潰れた様に見える箇所も、かなりよく写っていて面白い。

(静止画はクリックで拡大)



『撮影DATA』

焦点距離:22mm(35mm換算44mm)
シャッターS:1/8
F値:5.6
ISO:3200
露出プログラム:絞り優先

使用カメラ:LUMIX DC-GH5
使用レンズ:LUMIX G VARIO 12-60mm/F3.5-5.6
『撮影DATA』

焦点距離:12mm(35mm換算24mm)
シャッターS:1/30
F値:5.6
ISO:3200
露出プログラム:絞り優先

使用カメラ:LUMIX DC-GH5
使用レンズ:LUMIX G VARIO 12-60mm/F3.5-5.6

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