カワセミの美しい背中は、カワセミブルー。確かに美しい青色をしていて飛ぶ宝石とも言われる。青色は、美しい自然と結びつく。そんなことから、カワセミは綺麗な清流が流れる場所に生息しているイメージがある。確かに、山間の清流が流れるところにカワセミは生きている。
ところが、近年のカワセミは、都市部の公園の池や川にも生息範囲を広げている。昭和の高度経済成長期に深刻だった公害や自然破壊から、都市部で徐々に自然回復の取り組みが行われてきた結果である。近所の河川も湧水を機械的に循環させることで、水質が改善された。
水が綺麗になると、エビや小魚が住む所となり、野鳥が飛来した。いつの間にかカワセミまで生息している。東京は、カワセミと一番かけ離れた都市に思えるが、多摩地域はもとより、23区内でもかなり生息しているのである。生き物の逞しさと言うべきか、餌があれば騒音にも平気になって、たくましく生きている。観察していると、健気でたくましい。
今日の静止画は、散歩中に出会ったカワセミ。青い背中を見ていると、なぜ輝く青色をしているのか?不思議である。カワセミの場合、メスもオスも色合いはあまり違わない。カモ類は、オスとメスは全く別色なのに不思議だ。生きていく上で、このブルーは何の意味があるのだろうか。
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