秋風が薔薇園を流れ
赤い薔薇が揺れる
静かな園の片隅の
抱き合う彫像
情熱か熱烈な恋か
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| 【薔薇園の恋】 |
堰の瀑布の下で
二羽のサギが舞う
求愛か 悪戯か
意志は羽にあるのか
滝音の中に鳴声を聞いた
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| 【シラサギの舞】 |
多摩川に悠々と伸びる
コンクリートの堰
それは 川の形を守り
川の怒りを 鎮めるか
嵐に備え そこに在った
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| 【多摩川の堰堤】 |
川風に目を細めて
見上げる先を電車が走る
ゴトゴト大きな音をさせながら
多摩川を渡って行く
今日も明日も 渡って行く
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| 【多摩川を渡る 1】 |
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| 【多摩川を渡る 2】 |
飛ぶ 飛ぶ 飛ぶ
白い軌跡を残して 飛ぶ
サギは自在に 思うままに
多摩川を飛び渡る
その自由な翼が欲しい
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| 【多摩川を飛ぶ 1】 |
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| 【多摩川を飛ぶ 2】 |
野川を秋風が渡り
花畑を揺らす
三つ並んで咲いた花が
いっしょに揺れる
三姉妹の花が揺れる
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| 【花三姉妹】 |
秋光が降り 風が吹く
会話をしているかのように
花々は 揺れながら肯く
そこに 噂とお喋が好きな
女たちが映って見えた
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| 【賑やかに咲く 1】 |
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| 【賑やかに咲く 2】 |
自転車に乗って行った
着いたところは コスモス
コスモスが咲くところだ
風は花を揺らし 心を読む
沈んだ気持ちが 花になった
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| 【自転車に乗って】 |
赤く 赤く 咲いた
この季節 この時
ヒガンバナが咲いた
燃えるかのような 赤
その色彩に生きる熱を見た
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| 【燃える花 1】 |
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| 【燃える花 2】 |
水面を打ち 羽ばたく
飛ぶチカラを増すために
もっと大空を優雅に
自在に滑空するために
今 この時 鍛えるのだ
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| 【羽ばたく】 |
風が草むらを渡り
キバナ秋桜をつつむ
ツマグロヒョウモンが
右に左に体を動かし 風をかわす
秋はこれから深まって行くのだろうか
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| 「ベニバナ秋桜に遊ぶ 2」 |
草むらに秋の風
揺れる キバナ秋桜
風の強さに 身をかわしながら
ツマグロヒョウモンが飛び交う
花の終わりまで 飛びつづけよ
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| 【ベニバナ秋桜に遊ぶ】 |
そこは 二ケ領上河原堰堤
風に乗り 風に遊ぶ
強い風がセイルを押し
ボードは川面を滑る
過ぎ行く夏を惜しんで
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| 【川風に遊ぶ 1】 |
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| 【川風に遊ぶ 2】 |
咲いた 咲いた
初秋の空の下に 咲いた
河原に吹く風は 強く弱く
黄色の花は 風に揺れる
秋の入口がそこに見えた
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| 【初秋の風を感じて】 |
多摩川のニケ領上河原堰堤
水は溢れ 堰は滝になり
遡上を競う魚が跳ねる
電線に水鳥がスタンバイ
そこは鳥と魚の生死の場だった
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日射しの中に柔らさを感じ
吹く風に涼しさを覚えれば
季節は秋の始まり 初秋
遠慮がちにコスモスが咲き
ススキが穂を出していた
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| 【初秋の香り 1】 |
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| 【初秋の香り 2】 |
空が夏から秋へ変わる時
白い雲の間をとおり抜け
空を自在に駆ける
翼を信じて エンジンを回せば
飛行の先に浪漫が見える
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【浪漫飛行】
神代植物公園の上空を飛ぶセスナ機
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かつて川は 汚名を浴びた
都市化 生活排水のたれ流しで
公害の 代名詞になった
今や 都市の汚れをかわしながら
喧騒の中を 悠々と粛々と流れる
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| 【多摩川の流れ】 |
バイクが 眼前のバイクが
石に食われ 土に食われて
朽ち また朽ちて 朽ち続ける
誰が投げたか 捨てたか
遠くのエンジン音が 虚しい
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| 【文明の蹉跌 1】 by Eos7D |
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| 【文明の蹉跌 2】 by LUMIX GX1 |
荒井由美が歌った 中央フリーウェイ
頭の中で 歌詞が少し弾ける
「中央フリーウェイ
調布基地を追い越し 山にむかってゆけば
黄昏が フロント・グラスを染めて広がる」
「中央フリーウェイ
右に見える競馬場 左はビール工場
この道は まるで滑走路 夜空に続く」
曖昧な記憶の歌詞が口をついた
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| 【中央フリーウェイ】 |