古い障子戸
光射す庭先
青い紫陽花の花
そこは遠い昔と現代の交差点
溶ける時間の中に立ちつくす
「デジカメ浪漫を見る」
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【古民家の庭先】 |
梅雨の晴れ間に
音を立て 水車が周る
うごめく 夏の気配
紫陽花の先に
時間が刻まれてゆく
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【夏の気配】 |
かすかな光が花を映す
そこは 杉林の中
誰も気づかず 誰も見ない
ただ 自然のままに
命のままに ひっそりと咲く
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【ひっそりと】 |
「ところてん」
よどみ蒸暑い空気
吹き出る汗
箸を黙々と動かして食べた
それは暑い暑い夏の記憶
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【猛暑の予感】 |
きれいだね
ホント きれいだわ
いいわね
ああ いいねえ
池を覗き込みながら 夫婦は肯く
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【菖蒲園の夫婦】 |
雨は 花を伝い流れ
ひとしずく
また ひとしずく
自らを映し垂れて
清め 流るる
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【花のひとしずく】 |
やっと梅雨の雨
睡蓮が白さを増して喜ぶ
葉に水玉を創り
その配置に拘る
雨の芸術を極めるつもりか
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【雨を喜んで 1】 |
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【雨を喜んで 2】 |
林縁の紫陽花が
ピンクの花色で歌えば
白や青 紫を誘い
持ち寄った酒で
森の宴会が始まった
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【紫陽花幻想】 |
父親は 森の物語を語り
心を躍らせ 男の子が肯く
梅雨の晴れ間の日射しが
木々の隙間からこぼれ
園路を静かに照らしていた
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【父親と男の子】 |
池畔の草むら
梅雨の晴れ間の日射しに
シオカラトンボが浮かぶ
それは 夏の記憶
蒸暑い盛夏の予感
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【盛夏の予感】 |
木立が緑を増して輝く時
足元に 静かに咲き始めた
紫陽花の小花
それは 初夏の産声
暑い夏の鼓動が聞こえてくる
「デジカメ浪漫を見る」
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【初夏の産声】 |
雨は上がったか
まだ傘をさそうか
それとも明るい空を信じようか
子供たちはゆっくり傘をたたんで
笑顔になってゆく
「デジカメ浪漫を見る」
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【雨上がりのまち 1】 |
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【雨上がりのまち 2】 |
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【雨上がりのまち 3】 |