赤く 赤く 咲いた
この季節 この時
ヒガンバナが咲いた
燃えるかのような 赤
その色彩に生きる熱を見た
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【燃える花 1】 |
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【燃える花 2】 |
水面を打ち 羽ばたく
飛ぶチカラを増すために
もっと大空を優雅に
自在に滑空するために
今 この時 鍛えるのだ
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【羽ばたく】 |
風が草むらを渡り
キバナ秋桜をつつむ
ツマグロヒョウモンが
右に左に体を動かし 風をかわす
秋はこれから深まって行くのだろうか
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「ベニバナ秋桜に遊ぶ 2」 |
草むらに秋の風
揺れる キバナ秋桜
風の強さに 身をかわしながら
ツマグロヒョウモンが飛び交う
花の終わりまで 飛びつづけよ
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【ベニバナ秋桜に遊ぶ】 |
そこは 二ケ領上河原堰堤
風に乗り 風に遊ぶ
強い風がセイルを押し
ボードは川面を滑る
過ぎ行く夏を惜しんで
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【川風に遊ぶ 1】 |
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【川風に遊ぶ 2】 |
咲いた 咲いた
初秋の空の下に 咲いた
河原に吹く風は 強く弱く
黄色の花は 風に揺れる
秋の入口がそこに見えた
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【初秋の風を感じて】 |
多摩川のニケ領上河原堰堤
水は溢れ 堰は滝になり
遡上を競う魚が跳ねる
電線に水鳥がスタンバイ
そこは鳥と魚の生死の場だった
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日射しの中に柔らさを感じ
吹く風に涼しさを覚えれば
季節は秋の始まり 初秋
遠慮がちにコスモスが咲き
ススキが穂を出していた
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【初秋の香り 1】 |
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【初秋の香り 2】 |
空が夏から秋へ変わる時
白い雲の間をとおり抜け
空を自在に駆ける
翼を信じて エンジンを回せば
飛行の先に浪漫が見える
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【浪漫飛行】
神代植物公園の上空を飛ぶセスナ機
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かつて川は 汚名を浴びた
都市化 生活排水のたれ流しで
公害の 代名詞になった
今や 都市の汚れをかわしながら
喧騒の中を 悠々と粛々と流れる
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【多摩川の流れ】 |
バイクが 眼前のバイクが
石に食われ 土に食われて
朽ち また朽ちて 朽ち続ける
誰が投げたか 捨てたか
遠くのエンジン音が 虚しい
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【文明の蹉跌 1】 by Eos7D |
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【文明の蹉跌 2】 by LUMIX GX1 |
荒井由美が歌った 中央フリーウェイ
頭の中で 歌詞が少し弾ける
「中央フリーウェイ
調布基地を追い越し 山にむかってゆけば
黄昏が フロント・グラスを染めて広がる」
「中央フリーウェイ
右に見える競馬場 左はビール工場
この道は まるで滑走路 夜空に続く」
曖昧な記憶の歌詞が口をついた
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【中央フリーウェイ】 |
過ぎ行く日々
まちは 多忙の中にあっても
空の雲は 形を変えてゆく
やがて初秋の風が秋雲を連れてくる
さらば 夏よ 夏雲よ
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【さらば夏雲】 |
一気に黒い雲
豪雨は車を叩き
タイヤは雨水を撒き上げる
悲鳴を上げるワイパーの間から
大混乱の道路が見えた
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【豪雨混乱】 |
豪雨は容赦なく
熱帯睡蓮を打った
花は痛み 傷ついても
寄り添う二輪は強く
なお 支え 支え合う
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【寄り添って】 |
雨粒は石のように
水面を打ち 睡蓮を打つ
たとえ花弁は折れても
花は耐え 耐える
次の太陽を見るために
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【豪雨に耐えて 3】 |
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【豪雨に耐えて 4】 |
あっと驚く雨 豪雨が
眼前の睡蓮に 降り 降る
痛い 痛いほどの雨粒が
花弁を打ち 打ち続ける
それでも 負けず 負けずに咲く
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【豪雨に耐えて 1】 |
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【豪雨に耐えて 2】 |
今日のまちは暮れ
下を向く疲れた人は
彷徨う心を捨てて
見上げた先の希望を見よう
新しい価値を得るために
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【囚われたまち】 |