一面に植えられた花々は
冷たい土の中で 耐えていた
暖かい春の時と光が届く時
一斉に咲き誇り
花の力を見せるために
「デジカメ浪漫を見る」
|
【春を待つ花壇】 |
未だ寒気が舞う時
福寿草は 土を砕き
黄色い蕾をつけた
力強いその様は
命をつなぐ春の力だ
「デジカメ浪漫を見る」
|
【春の力】 |
林床に広がる 群生に
春の光はまだ届かないが
花は 先を競って咲いた
まだ数輪だが 春を誘う
早く満開の時を連れてこい
「デジカメ浪漫を見る」
|
【春を誘う 3】 |
|
【春を誘う 4】 |
梅も 咲き遅れているこの時
林床に 数輪が咲いていた
可憐に 健気に 春を誘う
その花は クリスマスローズ
やがて寒風を止め 春を呼ぶ
「デジカメ浪漫を見る」
|
【春を誘う 1】 |
|
【春を誘う 2】 |
川は湧水を集め 静かに流れる
そこは 生き物達の楽園
人々の 笑顔を誘い
狭く小さい川 野川は
今日もゆっくり 多摩川へそそぐ
「デジカメ浪漫を見る」
|
【野 川】 |
ひょい ひょい ひょいと
枝から枝へ 渡り飛び
ちょろ ちょろ ちょろと
枝にぶら下がりながら
こちらを見るエナガ
何処で習ったの その健康法
「デジカメ浪漫を見る」
|
【戯 れ】 |
茂みの中に 身を潜め
嘴は鋭くとも 眼光柔らかく
狩りを忘れて そこに居た
モズよ 野のハンター百舌よ
腹はまだ減らないか
「デジカメ浪漫を見る」
|
【潜 む】 |
光そそぐ時
花は姿を現す
空の青は 黄色を助け
幻想の中に花を見せる
花は華になった
「デジカメ浪漫を見る」
|
【花は華】 |
透過光は ロウバイを映し
黄色の明暗をつくる
レンズは 光を迎え
浮かぶ黄色をつかまえて
幻想の一瞬を切取った
「デジカメ浪漫を見る」
|
【逆光に浮かぶ】 |
厳しいこの季節でも
その花は咲き 香る
遠い昔 海を渡って来たという
幸せを運ぶ黄色花
今年もまた 咲き誇れ
「デジカメ浪漫を見る」
|
【寒風に咲く】 |
走る 苦しいけど走る
走る 走りつづける
夢がある 夢のために 走る
この足で体で 鍛えた体で
掴むのだ 夢を掴むのだ
「デジカメ浪漫を見る」
|
【走る少年達】 |
まだ先の雪が残る公園
すべる足元に はしゃぐ子供
その歓声は 無垢に明るい
2月19日の野川公園は
時間がゆっくり流れていた
「デジカメ浪漫を見る」
|
【雪の公園】 |
公園の一角で 群れる鳥
ムクドリは 気ままに
時に大集団となり 嫌われ
汚名に生きるが
ここでは 素直に羽ばたけ
「デジカメ浪漫を見る」
|
【ムクドリの時間】 |
林は高く高く伸び
空を目指す
空を掴むために
時空を超え 生きてゆく
生ける化石の林は 夢の林
「デジカメ浪漫を見る」
|
【夢の林メタセコイア】 |
あらゆる実を 果実を食らい
食い散らかす
一見我がままでも
ヒーヨ、ヒーヨと鳴く様は
懐かしい郷愁の風景
|
【ヒヨドリの時間】 |
この寒空に どこでぬれたか
不覚にも水に落ちたか
それとも行水か
悪戯顔の メジロは 全身ずぶぬれで
愛嬌満点に レンズの前を横切った
「デジカメ浪漫を見る」
|
【ずぶぬれ】 |
固く冷えた土の塊を砕き
一気に開いた花は
春を呼び 福を呼ぶ
やがて 儚く枯れても
地中に命をつなぎ
再び その時 土を砕く
「デジカメ浪漫を見る」
|
【土を砕いて】 |
花は可憐に 清々しく
早春を飾る花 クリスマスローズ
時に恥ずかしげに 下を向き
時に凛として咲く 美しき花よ
その花展で また美しさを知った
「デジカメ生活を見る」
|
【クリスマスローズの美】 |
鐘が鳴る
冷たい空気に乗り 童謡が流れ
童心をくすぐられた人は 耳を開く
遠い昔 幼少 楽しかった想い出
幼い恋心も 記憶の扉から顔を出し
冬のひと時を 温かく包んでいく
神代のカリオンは 追憶の奏者だ
「デジカメ浪漫を見る」
|
【カリオンを聞く人々】 |
華麗なる薔薇に
驚嘆の声を聞いたこの場所も
今は 静かな時間が流れる
聞こえる音は 風の舞
彫像が寂しげに 園を見つめていた
「デジカメ浪漫を見る」
|
【冬の薔薇園】 |
遠い北国から 海を渡り来たツグミ
草むらの中から 落ち葉の中から
巧みな技で餌をとる
日本は寒くないか
シベリアは恋しくないか
春までここで 命をつなげ
「デジカメ浪漫を見る」
|
【ツグミの時間 1】 |
|
【ツグミの時間 2】 |
寒風の池の畔に
ちょっと孤独な 面持ちで
白鷺がたたずむ
冷たいその池で
姿を水面に映しながら 餌を啄んだ
白い姿が寂しい
「デジカメ浪漫を見る」
|
【池畔の白鷺 1】 |
|
【池畔の白鷺 2】 |
樹上を渡るメジロは ドヤ顏で
木々の間を 枝の間をひょうひょうと
軽業師の如く 飛び跳ね 飛び渡る
寒風も 意に介せず戯れ
花蜜の春を待っている
「デジカメ浪漫を見る」
|
【軽業師の如く 1】 |
|
【軽業師の如く 2】 |
チー チー メジロが渡る
自慢げに 枝を自在に蹴り 飛ぶ
花蜜の匂いに
ドヤ顏のメジロは
一瞬で戦闘モードになった
「デジカメ浪漫を見る」
|
【戦闘モード】 |
冷たい雨は 静かに音もなく降る
西口をぬらし 走るバスをぬらし
遠い景を灰色にぬらす
地下の喧騒を他所に
地上は雨の時間が流れていた
「デジカメ浪漫を見る」
|
【雨の新宿西口】 |
賑わうまち 集う人々
しとしと 冬の雨は
新宿をぬらす
雨は一面に降るが
汚れた日常を洗えるだろうか
「デジカメ浪漫を見る」
|
【雨の新宿 1】 |
|
【雨の新宿 2】 |
まだ来ぬ春に先駆け
白花のランは 咲く
花は限りある時を知り 刻む
冷たい冬を超えるために
美しい春を迎えるために
ときめきの時を迎えるために
「デジカメ浪漫を見る」
|
【白のときめき】 |
寒風の中
神代の温室では ベゴニアが咲く
水鉢に浮かぶ花は 春の喜び
春よ来い 美しき春よ
冷たい季節を越えて そこにある
春に遊ぶ 花に遊ぶ 夢を見た
「デジカメ浪漫を見る」
|
【花の水鉢】 |
あの道 この道
昔歩いた道
道は続き 目的地へと続く
その道は何処へ続くのか
人は道を歩く 道を選ぶ
「デジカメ浪漫を見る」
|
【道】 |
川向こうの アオサギは
日向ぼっこ
ちょっと不思議な 容態で
うずくまり 笑いを誘う
はいチーズ
「デジカメ浪漫を見る」
|
【はいチーズ】 |
まちの鳥 すずめ
まちの道化師 すずめ
まちの 住処を追われた すずめ
今何処に 何処に住むのか
君は気丈に 野に出たのか
「デジカメ浪漫を見る」
|
【すずめ君 1】 |
|
【すずめ君 2】 |
残念ながら写真はピンボケ ^^;
寒風が川面をなで
水面は波立ち
形造られた厳冬の情景
その厳しい現実の川面に
2羽のカルガモは 楽しげに浮かんでいた
「デジカメ浪漫を見る」
|
【並んで】 |
その時 その時間
カルガモは勢揃い
一斉に水中に首を突っ込む
餌は何処 藻や水草は何処 何処だ
ワイワイはしゃぎながら 懸命に首を動かす
団欒の時は 楽しい時間を刻む
「デジカメ浪漫を見る」
|
【カルガモの団欒】 |