空の青と白が 寒々しい
枝先の冬芽は凍えても
内部の芯に力を溜めろ
春のその時 一気に開き
緑のチカラを見せるのだ
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【冬の樹と空 3】
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【冬の樹と空 4】 |
葉をすべて落とし
裸の枝が 寒さに震える
枝先の空は 寒い白と青
今日をやり過ごしても
冬はこれから更に深まってゆく
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【冬の樹と空 1】 |
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【冬の樹と空 2】 |
川面に夕暮れが訪れ
静かに水面を泳ぎ
カルガモ達が帰って行く
何所に帰るのだろうか
道草は するなよ
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【帰り道】 |
堂々と空高く
恐れず 怖がらず
ただ真っすぐに伸びる
命のまま 自然のままに
そびえ立つメタセコイア
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【生きる樹 2】 |
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【生きる樹 3】 |
強く土を掴み 倒れない
暑い日も 雨の日も
風の日も 陰謀の日も
巨樹は 生きる
黙ったまま ただ生きる
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【生きる樹】 |
そこは 向こうへ行く道
短いトンネル抜けると 街が見える
昔 この峠を越え 人は往来した
夢と希望を繋ぐ場所だった
今も そこを越えると 胸がときめく
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冬の居場所を求めて
ヤマガラは山を下り
ツグミは遥々海を渡った
今 眼前で戯れている
野鳥の季節が来たのだ
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「ヤマガラ:EOS 7D」 |
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「ツグミ:DMC GX1」 |
枯れた河原の草が風に揺れ
濃い秋の空気の中を 貨物が走る
晩秋の景は 時折冬の顔をみせても
多摩川は悠然と 今日を流れてゆく
止まらない時を 知っているのか
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【晩秋の多摩川】 |
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【晩秋の多摩川を渡る】 |
野川は今日も暮れてゆく
日中 遊び戯れたカモたちも
今 一堂に 夕暮れを待つ
夜の寒さは 身にしみるか
いい明日の夢を見よう
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【団 欒】 |
いよいよ風は強く
木の葉も草も 皆散りゆく
侘しさと哀しさが入混じり
晩秋の香りをつくる
枯れた木と草が匂う
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【晩秋の香り】 |
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【晩秋の香り 2】 |
そこには赤い空気が流れ
極まった秋の景があった
最終章を見る人々は
言葉を失い立ちつくす
ただ 無心に酔う
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【赤の最終章 2】 |
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【赤の最終章 3】 |
冬の足音を聞きながら
赤が深く染まった
太陽は赤の美を称え
更に強く照射して
季節の最終章を飾る
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【赤の最終章】 |
樹上の葉は尽く落ちて
地上は枯れ葉で埋まる
風がいよいよ冷たさを増し
日々に頬をさせば
やがて晩秋が冬を連れてくる
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【晩秋の記憶】 |
暑さの中で虫食まれ
深く傷ついても
この季節 再び命を燃やす
寒気の中に意地を見せ
冬に向かって咲き誇る
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【意地で咲く花】 |
冬に向かうこの時
なぜ咲くか 山茶花
ピンクの色合いが
冷たい風に耐えて
より美しく輝いていた
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【寒気を超えて】 |
青葉は遠い記憶か
眼前に黄葉の世界が広がる
樹上に飽きても
風に舞い 風に踊り
黄葉は地上に広がる
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【黄葉の世界 1】 |
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【黄葉の世界 2】 |
赤々と炎の如く 燃える
樹が季と気を感じて燃える
赤々と燃える 枝先に燃える
冷たい空気の中に燃える
赤の深さを そこに見た
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【燃える樹】
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【赤を愛でる人々】
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光がそそぐ時 色彩が生まれ
葉は逆光線の中に映される
流れる冷気に 反応しながら
その時 その都度
新しい色合いを造ってゆく
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【もみじの彩り 3】 |
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【色彩の誕生】
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赤の中に赤を見つけた
不思議な色調に目が留まる
光が動けば 色合も変り
刻々と時のテーブルの上で
季節が深まってゆく
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【もみじの道】
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【もみじの彩り 2】
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ついに来た この季節
もみじが色付きはじめたのだ
冷たい風に吹かれ
光の中に 生み出される
不思議な色合 至高の美
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【もみじの彩り】 |
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【秋想の時】 |
記憶の中にAki が住む
空の青さを欲しがり
イチョウが高く伸びれば
太陽は容赦なく葉を照射して
次々に黄色に変える
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【Aki の記憶 1】 |
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【Aki の記憶 2】 |
Aki が舞い降りた林は
黄金に色づき
疲れた葉っぱは
地上に休息を求める
林床が枯葉で賑やかになってゆく
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【Aki の林 1】 |
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【Aki の林 2】 |
人工の絵具を超える
新しい色彩を持って
Aki が林に舞い降りた
光と光を呼び 重ねて
黄金色に仕上げてゆく
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【黄金色の林】 |
眼前の大樹を見上げれば
秋満開のゆりの木が揺れる
そこは神代の園
季節が秋の絵具を持出して
最後の仕上げを始めたのだ
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【秋を見上げて】 by Eos7D |
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【秋を見上げて 2】 by GX1 |
多摩川を飛ぶ
シラサギが飛ぶ
時に孤独に 時に群れて
川風を自在にコントロールして
白を誇り 白い舞を見せる
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【多摩川を飛ぶ 1】 |
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【多摩川を飛ぶ 2】 |
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【多摩川を飛ぶ 3】 |
自転車で多摩川を行けば
萎びたキバナコスモスが揺れ
堰堤にも秋の匂いが流れていた
小田急線の鉄橋の下から
若者達の歓声が聞こえてきた
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【キバナコスモスと堰堤】 |
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【二ケ領上河原堰堤】 |
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【河原の人々】 |
悠々と流れる多摩川に
青空の時も 曇天の時も
大きなアーチを描く
その橋は 多摩水道橋か
人と物が行き交い 夢を結ぶ
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【多摩川を渡す】 |
秋空の下をゆっくりと
多摩川を渡って電車が走る
それは 小田急線か
屋形船の のぼり旗の先を
ほのぼのと 秋の時間を刻んでゆく
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【ほのぼの電車】 |
肌寒い風が流れ
青空の下のススキがゆれる
乾いた空気が寂しい
秋の記憶は 重い扉の中
悲しさと侘しさの混合体
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【秋の記憶】 |
この季節 いち早く
花水木が秋を競って
赤と黄に染まる
逆光に浮かぶその様は
光と色彩のマジック
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【秋を競って】 |
吹く風の冷たさを知る時
花水木は 秋一番を競う
葉を透過する光は
新たな赤と黄を創りだす
そこに深まりをゆく秋を見た
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【秋一番】 |