カワセミは飛び立ち
池畔から消えた
松林で動く背中は
おお カワセミブルー
美しい羽毛が見えた
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【カワセミブルー】 |
花から花へ モンシロチョウが飛ぶ
花畑は 菜園か 遊びの庭か
今日も朝に夕に 時を忘れ戯れる
自在なるその舞に 人は憧れる
羽もないくせに 飛ぶ夢を見る
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【羽ばたき 1】 |
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【羽ばたき 2】 |
梅雨空の下 池畔に
ショウジョウトンボが暮らす
湿った空気のそこは
初夏の匂いがする場所だ
その先に 暑い夏が見えた
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【初夏の匂い】 |
輝く紫 規則的な配列
そこに自然のチカラを見た
この美は幾何学で解けるか
紫陽花は光を浴びて
新しい輝きの中にあった
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【紫陽花の美 1】 |
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【紫陽花の美 2】 |
湿った空気を開いて
次々に花が咲いた
不思議な色合いと配列で
その花は 見る者を虜にする
今日も 紫陽花の時間が流れてゆく
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【紫陽花の時間 1】 |
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【紫陽花の時間 2】 |
匂う 何かが匂う
餅か 蕎麦か 団子か
そこに 人は集まり
食い 語り 叫ぶ
今日も まちは賑やかだ
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【食に集うまち 1】 |
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【食に集うまち 2】 |
池は生き物たちの宝庫
水中に 上空に 命が行き交う
その平穏を願い
池畔の草むらから
イトトンボが見張っていた
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陽が昇り 花が開けば
そこは 昆虫たちの宴会場
モンシロチョウが 羽を広げ
花から花へ 飛び跳ねる
夏の入口が そこにあった
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【花から花へ 1】 |
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【花から花へ 2】 |
林床の 薄い光の中に
色の妙を誇って 咲いた花
淡い緑の軸に支えられ
花笠の形は 可憐に美しい
白きその花は 何者ぞ
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【白い花笠】 |
草越しに 睡蓮が見えた
暗い池に 緑の葉を広げ
光と影の中に 咲いていた
巧みな色合いの その景は
モネの池に通じるだろうか
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【モネを感じて Ⅱ】 |
睡蓮池に雨が降り
白い睡蓮が濡れる
花は健気に 優雅に
より白さを増した
秘かに モネを感じたか
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【モネを感じて】 |
雨は降る 一面に
雨は流れ 溜まりをつくる
そこは 何時の間にか 水鏡
日常が 善し悪しもなく 一緒に
その鏡に 映り込む
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【雨の水鏡 1】 |
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【雨の水鏡 1】 |
風が舞い 風に乗り
甘い香りが広がってゆく
パープルの世界は
誰にも気づかれず
モンシロの庭になった
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【ラベンダーに魅かれて Ⅱ】特殊加工 |
初夏の花壇に 風が吹き
ランベンダーが咲いた
そこは パープルの世界
甘い花蜜に魅かれた
モンシロチョウが 乱舞していた
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【ラベンダーに魅かれて】 |
激しい雨は 昨日の夢か
朝の穏やかな雨は
蓮葉に遊ぶ 雫か
時間はゆっくり流れ
風景が雫の中にあった
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【雨後の時 1】 |
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【雨後の時 2】 |
雨が降る 屋根に降る
道に 樹に 草に降る
打ちつける音が響く
やがて Raindrops
雨の季節が来たのだ
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【Raindrops 1】 |
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【Raindrops 2】 |
鯉が跳ね 亀が泳ぐ
その池に 睡蓮が咲いた
白とピンクの花色で
黙ったまま静かに咲いた
いつしか池の主役になっていた
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【池の主役 1】 |
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【池の主役 2】 |
森からこぼれた光は
逆光線となって 紫陽花を照らす
花弁は 光の強さに戸惑う
生まれた色彩は 複合して
涼しげな情景をつくった
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【逆光の額紫陽花 1】 |
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【逆光の額紫陽花 2】 |
不思議な形のつくりと
涼しげな色合いの花
その花は 額紫陽花
それは知見を超えた秩序か
それとも 妄想の仕業か
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【額紫陽花の美 1】 |
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【額紫陽花の美 2】 |
知らぬ間に紫陽花が咲いた
時は 止まらない
植物は 時を追いかけ
季節を連れてくる
そこに 初夏の賑わいが見えた
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【夏を呼ぶ花 1】 |
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【夏を呼ぶ花 2】 |
シオカラトンボが 記憶の扉を開けた
容赦なく照る太陽の下で 駆けた日々
田圃のにおい 夏草のにおいが
記憶の塊から 溶け出てくる
それは明るく笑えた日々だった
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【夏の記憶】 |
夏草が茂り 昆虫達が集う
小さなチョウは 草の上で
その先へ飛ぶ 夢を見る
飛翔の限界を超え その先へ
いつか そこまで飛びたいと思う
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【チョウの夢】 |
水面を忍者の如く
悲しい時も 楽しそうに
水面に浮かび 渡り泳ぐ
不思議な生き物 アメンボは
沼に暮らし 沼に生きていた
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【沼に生きる】 |
花言葉の心の輝きの如く
見る者を元気づけるか
寂しく 虚しく満たされない
乾いた心も 輝けるだろうか
路傍に歌う その花を探そう
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【路傍に歌う花】 |
草むらと池は 宝物
いつも生き物たちがそこにいる
トンボとチョウ フナとメダカ
日々の発見に眼が輝く
少年の胸は好奇心で一杯だ
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【少年時代】 |
草むらを 樹々の間を
昆虫達が飛び交う
ペアとなったモンキチョウは
木陰に潜み LOVE
命を繋ぐ季節が来たのだ
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【木陰のLOVE】 |
時が移り 草は強く根を張った
草むらの上を渡る風は
夏の匂いを運び トンボをゆらす
低い雲は 明日の天気の表れか
蒸暑い夏の日の記憶が甦る
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湿った風が草むらを渡り
トンボが風にゆれていた
季節はもう夏の入口
やがて 長い雨が降り
強い日射しの夏が来るだろう
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【夏風にゆれて】 |
赤い花弁に魅かれ
傍に寄れば
黄金色に茂るシベに
花の強い意志を見た
芍薬の名前は みらい
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【みらいをつくる花】 |
一面に薔薇が咲き乱れ
甘い香りで満たされる
そこは 笑顔を生み
そこは 希望を生む
薔薇に包まれて明日を見る
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【薔薇園の記憶 1】 |
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【薔薇園の記憶 2】 |